お客様・営業担当インタビュー Vol.100
お客様インタビュー
お二方とも、10年近いオーナー経験となりますが、率直なところ現在の心境はいかがでしょうか。
(野上様)子供たちが就職し、物件整理に入ったところです。
2009年を振り出しに、複数件の物件を所有してきました。購入した当初は、空室の心配もありました。でも、実際には長い間に2回くらい空きが出ましたが、一ヶ月もあれば次の入居者は決まりました。購入後の管理は、お任せできるところでよかったという実感があります。途中に大きな震災もありましたが、無事に乗り越えることができました。今は、子供たちも就職して独り立ち。夫婦二人の生活には、こんなにいらないかなと、物件整理を始めたところです。これまでにいくつか売却しました。
(児玉様)今思えば、いつもが、購入のベストタイミングでした。
最初の購入時には、金利の上下動や物件価格の動きを気にして購入タイミングを気にしていたものです。でも、10年くらい持ってみた実感としては、「関係ないな」ってこと(笑)。結局のところ、金利が安ければ物件が高いし、物件が安い時には、そのぶん金利が上がっています。ならせばいつでも一緒、その人の決断次第で同じように買い時なんですよ。結局は、目先の上下動に一喜一憂して、簡単に売ってしまったら負け。今は、負けた人の物件を上手に手に入れてしまおうかと、考えたりしています。
不動産投資のリスクとは、どんなことでしたか?
(野上様)管理体制でつまずく人が多いそうです。
他の不動産会社で投資を始めた方からは、管理体制が良くなかったという話を聞きます。賃料設定が高すぎて空室になるとか、物件契約以外のところで不満や不信感を抱いた人がいるようです。契約した後で相談すると、家賃保証をつけたいならサブリース代を上げますとか、条件を付けられるそうです。初めての契約の時は、契約書もよく読み込めませんからね。私にも、空室になってしまわないかというリスクは感じていましたが、自分で気に入って選んだロケーションなので、それほど心配はしていませんでした。
(児玉様)リスクがわかっていれば怖さも少なくなります。
不動産投資は、資産形成手段としてはオープンで価値が確定されるもの。他の金融商品などは、価値が曖昧で乱高下することがあります。自分が手を出せないところで底なしに転落するかもしれない状況が一番怖いじゃないですか。不動産は取引としても歴史があるので、調べていけば事例を探せます。どんなリスクがあるかを分かっていれば怖さも少なくなります。
確かに管理では、プロパティエージェントが秀でていました。大抵の人が、所有後の物件管理でつまずいているんです。購入したところに任せきれないので管理先を自分で調達している知人もいますが、メンテナンスなども全部自分でやらないといけないので大変そうです。この辺りのメリットは複数所有していて実感値が上がるポイントなので、一件だけではわからないかもしれません。他社物件を所有する人と意見交換をすると、そのあたりのメリットは際立ってきますね。
人生の中で、選択肢が増えたという実感はありますか?
(野上様)はい。選択肢があることで人生は楽しくなります。
不動産という現物があるので、所有していても売却してもいい。選択肢があることで人生は楽しく感じます。物件オーナーになって、何かが変わったわけじゃないけれど、人生100年という時代に向けてはオプションができました。所有不動産が、“何か”に使える材料になっています。保険は額がわかっていて、もらってしまうと終わり。不動産なら、形として残っていきますので、何かあっても子供たちをケアするゆとりが持てています。所有している残りの物件は、このまま持っていてもいいし、年金生活がなんとかなるなら子供二人に名義変更してあげてもいい。選択枝のひとつとして相続のことを考えているんです。
(児玉様)若い頃の購入が、その先の応用につながります。
私は、一度サラリーマンを辞めて、また昔の会社に戻ったりしています。給与所得があっての長期運用にはメリットがありますが、事業所得で暮らすようになると税金を払うことになって非効率な事態もあると勉強になりました。頭金のバランスなどを考えないとメリットも少なくなるのです。私は、自分でも節税について勉強しましたが、勉強しないとわからないことが多いんです。でも、わかるまで勉強していると、購入のタイミングを逃してしまいます。私は、たまたま若い時に購入できた事がラッキーでした。当時は、キャピタルゲインという認識が強かったので、インカムゲインで長期運用をするという発想の転換ができなければ、あのまま縁遠いものだったかもしれません。
では、改めてお伺いします。不動産投資とは、どんなものですか?
(野上様)家族を背負う自分の負担を減らしてくれました。
購入した当時は、家族が安心して暮らしていくための保障、保険のようなものとして考えていました。以前対談した時は、下の娘が音大を志望していていろいろとお金がかかり大変という時期でした。今はその娘も就職して、家族の成長とともに保険としての役割は終えました。自宅のローンも終わって負担は減り、幸いにして私もまだ元気。荷は降りたと感じています。投資は家族のために行いましたが、実は自分の気持ちの負担も取り除いてくれていたんですね。今は、将来に対して打つべき手は打ったという達成感が、好きなことに思いっきりチャレンジできる余裕を生み出してくれています。残した物件も、子供たちに譲ってあげてもいいかなと思えるようになりました。
(児玉様)現物がある強さ。これで長期運用ができます。
当時は、老後のための資産運用の一つと考えていました。今は、不動産投資以外のことは整理している段階です。自分でも保険代理業をやっていましたが、保険について知れば知るほど「いらないな」と思うようになりました。長期運用をするのであれば、現物があるものが強い。金融資産は、上下動が激しくて、長期には向きません。不動産投資の弱点をあげるとすれば、年齢が進むと所有しにくくなること。レバレッジの効く資金を調達できるという点で、若いうちに確保できてよかったと思います。不動産には、現物として残っていく強さがあります。大きく増えることはありませんが、所有の仕方としていい投資でした。
お二人から、これから不動産投資に取り組もうとする方へのアドバイスは?
(野上様)信用できる担当者を捕まえることです。
立地条件は重要です。単純に物件が安いだけでなく、ロケーションに恵まれた物件であることも確認してください。空室が出ることが一番のリスクとなります。もう一つは、信用できる担当者を捕まえること。信用できない人に何千万円もの資金を託せません。物件オーナーの中には、プライベートを話すことを嫌がる人もいるそうですね。でも、親身なアドバイスをもらうには、家族構成など共有項目づくりは不可欠です。腹を割って話せば、具体案を示してバックアップしてもらえます。そのためにも、なんでも話せる信頼できる人に巡り合うことが重要なんです。自分の中でもやもやしていたことも、相談しているうちに明確になってきますよ。今でも、提案されたことが腑に落ちて、話してよかったなと思った日のことを覚えています。
(児玉様)不動産投資は、長期メリットで考えましょう。
短期と長期、両方のメリット、デメリットを見て考えるべきです。不動産投資は、短期メリットは少ないんです。長期メリットのイメージをつかむには、投資の経験者に話を聞くのが一番いいと思います。長期運用について詳しい営業担当など、話を聞ける人を捕まえることが大切。会社を見るなら、所有して喜んでいるお客さんがいる会社かどうかを調べてください。例えその時の物件がよさそうに見えても、後悔しているオーナーが多い会社はやめたほうがいい。物件の高い安いは、その時の相場でしかありません。良い営業担当は、なぜその価格になっているのか、その理由まで教えてくれますから。
この歳月で、弊社が成長できたところはどこでしょうか?
(野上様)若いベンチャーから、期待の上場企業になりました。
当時は、売上高も30億円に届かない頃でしたね。若いベンチャーの一企業で、上場を控える頃になると、社内の空気がピリピリしていたのを覚えています。先日、年末調整で書類を届けるために会社にお邪魔したら、10名くらいの就活の学生が面接に来て並んでいました。優秀な新卒学生が集まる、大きな会社に成長しましたね。私たちも安心を感じています。これからはもっと大きな会社に育っていくのでしょうが、お客様の数が増えることで、営業担当との交流機会が減ってしまうのは寂しいです。オーナー会などの交流会はいい企画だと思います。時々、みんなが集まる機会をつくってください。他のオーナーとの意見交換は勉強にもなり、オーナー同士で別の形のつながりが生まれる可能性もあります。オーナーとしての横の繋がりが付加価値になったら、プロパティエージェントだから提供できる新しいメリットになりますよ。
(児玉様)企業としての成長は、経験ある人には伝わるはずです。
上場は、創業社長の個人会社から社会の公器になったということです。外からの見え方も変わったのではないでしょうか。私も、就活に協力して、入社候補者の前でオーナーとしての話をしたこともありました。今は、商談風景をパフォーマンス風にして新卒者に見せているそうですね。以前は元気なベンチャー。今は上場企業の一社。世間にはまだ質の悪い不動産会社もありますが、その差は様々な会社と付き合ってきた経験がある人には伝わるはずです。私たちも、いつかリタイアの時を迎え、物件を残すか売るかのタイミングを迎えます。その時に、プロの眼で見た的確なアドバイスができる会社でいてください。
では最後にお伺いします。営業担当の私は、成長できていますでしょうか?
(野上様)上司として、しっかりと部下を育てています。
最初に出会った頃は、まだ20代の頃でした。人柄の印象は変わりませんが、今では彼の下に部下も育ってきていると思います。最近、月に一回担当のオーナーの方々を招いた交流会が開催されるんですが、先日は、その仕切りを部下の課長に任せていました。自分は前面に出ずに、部下を後ろで温かく見守っている姿がカッコいいですね。時々、心配顔でうろうろすることを見るのも面白いです。上司と部下の信頼関係を築いていることが伝わります。交流会は、私たちにとってはオーナー間の情報交換ができる場として機能し、部下の方たちには学びの場として役立っているようです。
(児玉様)パートナーとしての信頼は今も変わりません。
部下を見ると、その上司の優秀さがわかると言います。彼には、人を育てる度量がありますね。「築年数が経っても立地は古くなりません。万一、当社がなくなっても自力で次の購入者を見つけられる物件を選びましょう」と言ってくれた人です。その頃から、決して「売れればいい」というスタンスではありませんでした。まだまだ世の中の景気や私の心境や生活環境も変わるかもしれませんが、その時に一緒にベストソリューションを探してくれるパートナーであってほしい。その気持ちは、今も変わりません。
営業担当インタビュー
野上様・児玉様への「エージェントの意義」
野上様は、当初の意義は保険効果でご家族を守れる安心と仕事の集大成を成し遂げる為に
将来の資産形成を考えるストレスを無くしたいという意義で取り組まれました。
今はお子様も卒業し、更に仕事の可能性を追求できる環境を一緒に作らせて頂きたいです。
児玉様は、当初の意義はポートフォリオのバランスと資産形成の効率性、ご家族を守る資産として取り組まれました。
この数年での児玉様の挑戦と前進と変化の連続を目の当たりにし、児玉様らしい人生の在り方の追及をバックアップさせて頂ければ嬉しいです。